やはり口頭質問は出来なかった~なぜならもはや質問ではないから~
要らなければ受けなくてもいいんですよ。
別に出て行ってもいいんですよ。
と、おっしゃった(消費社会論の講師の先生のこと、
何のことかわからない方は少し前の記事を参照)。
だからもうこの授業を受けるのをやめようかと思った。
でも出来なかった。
だから質問できなかった。
授業の最初に、(50人くらいの受講者に対し、)25人くらいの前回の質問に
答えるというか、紹介されるのですが、
やはり今日も紹介されなかった。
今日のは特にあからさまだったような気もした。
もう、どうこう言っても仕方がないので、
今日のがどんな授業だったかを記しておくだけにしますね。
こんな感じです。
百貨店の売り上げが落ちているのはなぜだと思いますか?
営業不振なのはなぜだと思います?
百貨店で買い物しますか?しないならそれはなぜですか?
と聞いて回られる。
答え手の例「スーパーの方が安いというか全体的に高くて買えない」
「社会人になったら買うかも、でも今はまだ」
「売れないのは高いからだと思います」
「そもそも百貨店に行かない、買う物がないから」
「若者が行くところじゃないから」
「もっとほかのお店で買うから」など。
それに対し、先生は「やはり高いからでしょうね」
「時代遅れだからでしょう」とおっしゃった。
私は、そんなことで済ませていていいのかと再び思った。
高いからとはいうが、昔から高かったんじゃないの?
消費者の志向についていけていないということだけで、
売り上げが下がり続けていることを説明できるのか?と思った。
消費者はお金があれば買うという人も多いのではないかということと、
先生が日本人は豊かだといっていたのはどう説明がつくのかと思ったりした。
成熟消費社会に向けて進んでいるのに百貨店が好きなお年よりは、
昔風の考えが残っているとも言い放たれた。
あれ、おかしいな。
100円ショップでの消費を批判しながら、
百貨店での消費も時代遅れとおっしゃる。
ショッピングモールが繁栄していることも触れられていた。
その上で、商店街は人とのかかわりがあったから昔は盛んだったともおっしゃった。
ならば先生の主張はいったいどういうところにあるのか。
今日、やっとわかった。
先生にしてみれば、日本がこんなことになっているのも
全て消費者次第なのだ。
逆に日本は豊かになりすぎた社会から脱却しつつあるのだ。
よい方向に向かいつつあるのだ。
それでも100円ショップを利用している人はいけないのだ、と。
便利ばかりを追求してきたから日本人はいけなくなった。
通貨高を悪用して奴隷のように働かせているのはあなたなんです、
それに比べて豊かですなあ、と。
いまの不況に政府や日銀の動向は関係ない。
これからは消費者優位の社会なのだ。
今は食品偽装なども全て明るみにでる。
昔はそんなことなかった。
停滞の時代に消費者はどう立ち向かうか。
→意識改革をして消費行動を見直すのだ、と。
はぁ?っていう感じじゃありません?
働いても働いても生活できるだけのお金を得られない人がいたり、
どこまでも内需を犠牲にするからデフレと円高が続くということとか、
まったく考慮していないし、
消費行動で意思を発信するとはいっても、
もともとお金のない人にはそんなことさえ出来ないし(それをわかっているのか?)。
景気が悪いけどそれは誰のせいでもないし、問題でもなく、
働き口がなくても本人がしっかりしていれば大丈夫というし、
そしてそれなのにこれから外国人労働者が入ってくることが前提になっているし、
商店街が衰えたのは人々が人間関係を重視しなくなったからとまでいうし、
安い外国産のものを買うのは搾取だからやめたほうがいいというし。
こんなことになったのは誰のせいなのか分かっているのですか?
景気が悪く、デフレが続いても問題ないのですか?
誰も解決出来ないことなのですか?
お金が回らないからいけないのではないのですか?
商店街をシャッターどおりにしたのは消費者の責任ですか?
景気が悪くて雇用が少ないのは関係がないのですか?
消費者本位の経済社会とはいうけど、
経済を考えるにおいて、「生産」と「消費」は一体なのではないのですか?
最期にもう一度。
百貨店が営業不振なのは、
不景気が続いているからではないのですか?
まあ、もう分かったからいいんです。
答えを聞くまでもありません。
先生のホンネ。
好景気になると無駄なものばかり売れる。
消費者は冷静な判断を見失う。
中産階級の同質性は価値観に差がなくてみっともない。
無駄を削るのが一番だ。
今の若者が消費を控えているのは進んでいる。
そういうすばらしい感覚に逆行した百貨店がつぶれるのは自然なことだ。
買い物ばかりしている人は俗世間に振り回されすぎている。
だから私は無駄な消費で豊かになった経済の形は変わっていって当然だと思う。
商店街がシャッター通りになったのは人々の志向のせい。
便利さばかり求める人が社会をいけなくしている。
と、考えられているに違いない。
こういう授業を私はこれからも受け続けるのだ。
こんな経験、めったにないから(笑)
中曽根以来の新自由主義が、
この国の経済をどう変えたのかにまったく目を向けさせない内容ばかり。
それで消費社会がなんなのですか?
えぇ?消費行動で社会を変える?
いやいや、お金のない人は参加できないでしょう、そんなゲームに。
日本は豊かになりすぎた?
はいはい、一人当たりのGDPランキングの推移をご覧くださいよ。
どう説明するのですか?
まだ日本国や日本人が豊かだと思っている先生のほうが時代遅れですから。
これくらいのほうがちょうどでしょう、今まで発展してきたのですからですって?
それはおかしいですよね、完全に矛盾しています。
先生は、私たちこそが100円ショップでの消費で人々を搾取している
とおっしゃいました。
確かに、その通りだと思います。
では、なぜそうなったのですか?
私が聞きたいのはこれだけです。
本当に、日本人が今でも豊かなのなら、
100円ショップなど利用しないし、質の高い日本製品がもっと売れるでしょう。
違いますか?
高度経済成長期とか、バブル期にそんなお店、ありましたか?
ありませんよね。
景気が悪くなり、所得が減り、お金を使わないほうが得をするようになったから、
そんなことが起きているですよ。
せめて日銀がお金をすっていたら円高も続かないだろうし、
デフレから脱却し、所得は増えているでしょう。
先生の話ではまるで日本人の生活にとても余裕があるみたいです。
先生の生活に余裕があっても、経済苦で自殺する人はおられるし、
不条理な仕組みやシステムで中小企業が大変なことになったり、
守られるべき人が守られていないんですよ。
先生は「日本は平和で豊かだ」なんていっちゃってますけど、
確かに平和ボケした人って多いと思いますよ。
先生みたいな人のことです。
でもですね、今の日本って本当に平和なんでしょうか?
「成熟消費社会に向けて」などといっている余裕があるでしょうか?
やっぱりおかしいですって。
もし、経済学部にいっていたらこんな講義ばかりになっていただろうか。
想像もしたくないし、出来ない。
まあ、少なくとも「生産と消費」を切り離して解釈することと、
「経済の説明をするにおいて日銀や政府や税制がほとんど出てこない」ことが
すばらしいほどにハーモニーを奏でる先生はほかにおられないでしょう。
この世界には、消費者しかいないのですか?
消費者の意思や行動だけで全てが変わるとでも?
そんなことはありませんよね。
膨大なお金を使わずに蓄積して力を溜め込む人はどうなんですか?
お金がものをいう社会なんです、この世は。
使われる一部のお金だけを見ていてどうするのですか?
年間数百兆円の特別会計や、大資本や銀行の資産はどうなんですか?
いいかげん気がついてほしいです。
(教室から)出て行きたくても出て行けないんです。
先生を交換してくださいというくらい愚かな発想ですよ。
気に入らないからといって、苦しいからといって、
人生というゲームをやめるわけにはいかないんですよ。
そのことが分かりますか、先生。
先生の話を聞いていると、日本において自殺した人は、
全てその人の行動の結果だとか、仕方がないとか、
そんな風にしか考えておられないと私は感じるんです。
そんなもので、よく平和とか、民主主義とか言ってられますよね。
勘違いも甚だしい限りです。
私は先生の言葉を忘れていませんよ。
「皆さん、政治に参画するためには投票に行きましょう。」
「投票に行かないと民意は反映されませんからね。」
「投票に行かずに政治の文句を言っても仕方がありません。」
「自由な投票によって民主主義は成り立っているんです。」
終わり。
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別に出て行ってもいいんですよ。
と、おっしゃった(消費社会論の講師の先生のこと、
何のことかわからない方は少し前の記事を参照)。
だからもうこの授業を受けるのをやめようかと思った。
でも出来なかった。
だから質問できなかった。
授業の最初に、(50人くらいの受講者に対し、)25人くらいの前回の質問に
答えるというか、紹介されるのですが、
やはり今日も紹介されなかった。
今日のは特にあからさまだったような気もした。
もう、どうこう言っても仕方がないので、
今日のがどんな授業だったかを記しておくだけにしますね。
こんな感じです。
百貨店の売り上げが落ちているのはなぜだと思いますか?
営業不振なのはなぜだと思います?
百貨店で買い物しますか?しないならそれはなぜですか?
と聞いて回られる。
答え手の例「スーパーの方が安いというか全体的に高くて買えない」
「社会人になったら買うかも、でも今はまだ」
「売れないのは高いからだと思います」
「そもそも百貨店に行かない、買う物がないから」
「若者が行くところじゃないから」
「もっとほかのお店で買うから」など。
それに対し、先生は「やはり高いからでしょうね」
「時代遅れだからでしょう」とおっしゃった。
私は、そんなことで済ませていていいのかと再び思った。
高いからとはいうが、昔から高かったんじゃないの?
消費者の志向についていけていないということだけで、
売り上げが下がり続けていることを説明できるのか?と思った。
消費者はお金があれば買うという人も多いのではないかということと、
先生が日本人は豊かだといっていたのはどう説明がつくのかと思ったりした。
成熟消費社会に向けて進んでいるのに百貨店が好きなお年よりは、
昔風の考えが残っているとも言い放たれた。
あれ、おかしいな。
100円ショップでの消費を批判しながら、
百貨店での消費も時代遅れとおっしゃる。
ショッピングモールが繁栄していることも触れられていた。
その上で、商店街は人とのかかわりがあったから昔は盛んだったともおっしゃった。
ならば先生の主張はいったいどういうところにあるのか。
今日、やっとわかった。
先生にしてみれば、日本がこんなことになっているのも
全て消費者次第なのだ。
逆に日本は豊かになりすぎた社会から脱却しつつあるのだ。
よい方向に向かいつつあるのだ。
それでも100円ショップを利用している人はいけないのだ、と。
便利ばかりを追求してきたから日本人はいけなくなった。
通貨高を悪用して奴隷のように働かせているのはあなたなんです、
それに比べて豊かですなあ、と。
いまの不況に政府や日銀の動向は関係ない。
これからは消費者優位の社会なのだ。
今は食品偽装なども全て明るみにでる。
昔はそんなことなかった。
停滞の時代に消費者はどう立ち向かうか。
→意識改革をして消費行動を見直すのだ、と。
はぁ?っていう感じじゃありません?
働いても働いても生活できるだけのお金を得られない人がいたり、
どこまでも内需を犠牲にするからデフレと円高が続くということとか、
まったく考慮していないし、
消費行動で意思を発信するとはいっても、
もともとお金のない人にはそんなことさえ出来ないし(それをわかっているのか?)。
景気が悪いけどそれは誰のせいでもないし、問題でもなく、
働き口がなくても本人がしっかりしていれば大丈夫というし、
そしてそれなのにこれから外国人労働者が入ってくることが前提になっているし、
商店街が衰えたのは人々が人間関係を重視しなくなったからとまでいうし、
安い外国産のものを買うのは搾取だからやめたほうがいいというし。
こんなことになったのは誰のせいなのか分かっているのですか?
景気が悪く、デフレが続いても問題ないのですか?
誰も解決出来ないことなのですか?
お金が回らないからいけないのではないのですか?
商店街をシャッターどおりにしたのは消費者の責任ですか?
景気が悪くて雇用が少ないのは関係がないのですか?
消費者本位の経済社会とはいうけど、
経済を考えるにおいて、「生産」と「消費」は一体なのではないのですか?
最期にもう一度。
百貨店が営業不振なのは、
不景気が続いているからではないのですか?
まあ、もう分かったからいいんです。
答えを聞くまでもありません。
先生のホンネ。
好景気になると無駄なものばかり売れる。
消費者は冷静な判断を見失う。
中産階級の同質性は価値観に差がなくてみっともない。
無駄を削るのが一番だ。
今の若者が消費を控えているのは進んでいる。
そういうすばらしい感覚に逆行した百貨店がつぶれるのは自然なことだ。
買い物ばかりしている人は俗世間に振り回されすぎている。
だから私は無駄な消費で豊かになった経済の形は変わっていって当然だと思う。
商店街がシャッター通りになったのは人々の志向のせい。
便利さばかり求める人が社会をいけなくしている。
と、考えられているに違いない。
こういう授業を私はこれからも受け続けるのだ。
こんな経験、めったにないから(笑)
中曽根以来の新自由主義が、
この国の経済をどう変えたのかにまったく目を向けさせない内容ばかり。
それで消費社会がなんなのですか?
えぇ?消費行動で社会を変える?
いやいや、お金のない人は参加できないでしょう、そんなゲームに。
日本は豊かになりすぎた?
はいはい、一人当たりのGDPランキングの推移をご覧くださいよ。
どう説明するのですか?
まだ日本国や日本人が豊かだと思っている先生のほうが時代遅れですから。
これくらいのほうがちょうどでしょう、今まで発展してきたのですからですって?
それはおかしいですよね、完全に矛盾しています。
先生は、私たちこそが100円ショップでの消費で人々を搾取している
とおっしゃいました。
確かに、その通りだと思います。
では、なぜそうなったのですか?
私が聞きたいのはこれだけです。
本当に、日本人が今でも豊かなのなら、
100円ショップなど利用しないし、質の高い日本製品がもっと売れるでしょう。
違いますか?
高度経済成長期とか、バブル期にそんなお店、ありましたか?
ありませんよね。
景気が悪くなり、所得が減り、お金を使わないほうが得をするようになったから、
そんなことが起きているですよ。
せめて日銀がお金をすっていたら円高も続かないだろうし、
デフレから脱却し、所得は増えているでしょう。
先生の話ではまるで日本人の生活にとても余裕があるみたいです。
先生の生活に余裕があっても、経済苦で自殺する人はおられるし、
不条理な仕組みやシステムで中小企業が大変なことになったり、
守られるべき人が守られていないんですよ。
先生は「日本は平和で豊かだ」なんていっちゃってますけど、
確かに平和ボケした人って多いと思いますよ。
先生みたいな人のことです。
でもですね、今の日本って本当に平和なんでしょうか?
「成熟消費社会に向けて」などといっている余裕があるでしょうか?
やっぱりおかしいですって。
もし、経済学部にいっていたらこんな講義ばかりになっていただろうか。
想像もしたくないし、出来ない。
まあ、少なくとも「生産と消費」を切り離して解釈することと、
「経済の説明をするにおいて日銀や政府や税制がほとんど出てこない」ことが
すばらしいほどにハーモニーを奏でる先生はほかにおられないでしょう。
この世界には、消費者しかいないのですか?
消費者の意思や行動だけで全てが変わるとでも?
そんなことはありませんよね。
膨大なお金を使わずに蓄積して力を溜め込む人はどうなんですか?
お金がものをいう社会なんです、この世は。
使われる一部のお金だけを見ていてどうするのですか?
年間数百兆円の特別会計や、大資本や銀行の資産はどうなんですか?
いいかげん気がついてほしいです。
(教室から)出て行きたくても出て行けないんです。
先生を交換してくださいというくらい愚かな発想ですよ。
気に入らないからといって、苦しいからといって、
人生というゲームをやめるわけにはいかないんですよ。
そのことが分かりますか、先生。
先生の話を聞いていると、日本において自殺した人は、
全てその人の行動の結果だとか、仕方がないとか、
そんな風にしか考えておられないと私は感じるんです。
そんなもので、よく平和とか、民主主義とか言ってられますよね。
勘違いも甚だしい限りです。
私は先生の言葉を忘れていませんよ。
「皆さん、政治に参画するためには投票に行きましょう。」
「投票に行かないと民意は反映されませんからね。」
「投票に行かずに政治の文句を言っても仕方がありません。」
「自由な投票によって民主主義は成り立っているんです。」
終わり。
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